クリスマスサンタの服装って言うと赤地に白!
当たり前の冬の風物詩!なんですが、この色になった理由でなにかあるのかなぁー
冬が本格化する中でも街がクリスマス一色になると、なんとなく心が温まります。
サンタの帽子を被ったり、サンタそのものの扮装をして接客にあたる店員も現れたりして、楽しい気持ちにさせてくれますね。
そんな人達のコスプレ・サンタの服は「赤に白いトリミング」と決まっていますよね。
逆にこの色の服でなければ誰だかわからないのですから、シンボルカラーと言っても過言ではないでしょう。
サンタの赤い服はいつから、どういういわれで決まったことなのでしょうか。
今日はサンタの服の色について
・赤以外の服はないの
・いつから始まったの
・赤い服の理由は
などについて書いていきますので、一緒に考えてみましょう。
サンタの起源時の服装は
クリスマスってイエス・キリストの誕生をお祝いするお祭りですね。
なので、サンタさんもキリスト教に由来があります。
サンタ→サンタクロースの元は、聖ニコラウス(270年頃-345年頃)というキリスト教の司教なんですよ。
聖ニコラウスは貧しい信者や子供たちを助けていたという伝承があって、このことが「子どもにプレゼントをあげる」というストーリーに発展したと言われてるんです。
彼はオランダでは「シンタクラース」と呼ばれていて、これがなまって「サンタクロース」という名前になっちゃいました。
ところで、服装が赤い理由についてですが
サンタが描かれた古いクリスマスカード(19世紀から20世紀初頭にかけて発行された)が現在も残っていて、当時の服装がはっきりしてました。
そこに描かれたサンタの服は青や紫・毛皮でできたものなど、実に様々です。
現在は赤の布地が当たり前!
青や紫なんて全く想像がつかないですね。
ちょっとビックリな感じです。
なので
サンタの原点には赤い服装はなし!
「サンタの服は赤」という理由は、その後に発生したものだということになりますね。
サンタ=赤が作られていく過程
1823年、アメリカの神学者クレメント・クラーク・ムーア(1779-1863)が、「聖ニコラスの訪問」という詩を新聞に発表します。
(聖ニコラスとは聖ニコラウスの英語読みです)
この詩は書き出しの言葉から「クリスマスの前の晩」という題名で世界中に広まり
「サンタは白いひげの、陽気でふくよかなお爺さん」
という今に繋がるイメージを決定づけましたが、服装に関しては言及してません。
その後、南北戦争時代に「政治イラストレーター」として活躍していたアメリカの画家、トーマス・ナスト(1840-1902)が、広告としてサンタクロースのイラストを描くようになりました。
このイラストは1890年に「トーマス・ナストのクリスマス絵画集」にまとめられ出版されてます。
その彼が描いたサンタの服が「赤っぽい毛皮」となったのです。
実は赤はキリスト教の司教の服の色なんです。
赤い服の理由は
という表れだったとされています。
こうしてこの頃から「赤い服のサンタクロース」は雑誌の広告やデパートの売り場で、徐々に活躍するようになってきました。
宣伝広告が赤い服の決定打を放った
1931年にコカ・コーラ社が広告で
やさしくあどけない顔つきのサンタ」
を発表しました。
コカ・コーラはその当時のアメリカで、コカインやカフェイン、アルコールが入っている「悪い飲料」のイメージが強かったんです。
現在の大人も子どもも好む清涼飲料メーカーでは全くありません!
なので
子どもにうけるようになるにはその悪いイメージを払拭する必要がありました。
そのため「良いイメージのキャラクター」として、サンタが選ばれたってことです。
この広告は、まだ各国でばらつきのあったサンタのイメージを見事に統一したと言われています。
ちなみに赤と白は、コカ・コーラ社のコーポレートカラーと同じになりますね。
あとがき
サンタの服が赤い理由などについて書きました。
いかがでしたでしょうか?
現在の赤い服装になった理由は
そして、その司教の服装が意味ある赤だった
ってことでしたね。
それにしても、それを世界中に定着させたコカ・コーラの宣伝力が凄いと思いましたよ。
また、日本人には紅白って色の組み合わせは、昔から”めでたい色”で馴染み深く受け入れ易いのかも知れませんね。
このように、
サンタの服が今のような決定的なイメージを持つようになるまでには、様々な物語があっりました。
赤と白はクリスマスカラー(赤・白・緑)のうちの2色でもあり、このことも関係があったかもしれません。
今度のクリスマスには、そんなことを子どもたちと話してみるのも楽しいかもしれませんよ!
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