半夏生にタコを食べるって習慣があるそうですが・・・
由来は何でしょうね。
関西方面だけのもの?
タコって全国に広がってる行事食でないですよね。
そもそも半夏生って聞いたことありますか?
ハンナツオ…?
いいえ、ハンゲショウと読みます。
そしてその日にタコを食べる!?
“夏”が付く言葉と“タコ”。
これは何となく分かるような気がします。
タコは夏のイメージである海で捕れますからね。
何がなんだか分からない人もいるんじゃないでしょうか。
でも実はこれ、じんわりと興味深い、知っていて損はないことなのです。
半夏生にタコの由来を説明していきますね。
半夏生ってなに、由来は
半夏生って言うのは雑節です。
一般に九つあるといわれている雑節の一つ、つまり時期を表しています。
雑節とは二十四節気を補助するものですよ。
他に有名なものは豆を食べる節分、ぼた餅やおはぎを食べるお彼岸や鰻で有名な土用など、こちらは知っている人も多いですね。
日本独自の暦で、天候に左右される農業において季節の変わり目を知るための大切な知恵なんですね。
■半夏生の由来で有力な説は
でも、このハンゲショウは時期を過ぎるとまた元の緑色に戻る事から半化粧といわれたりもしてます。
う~ん、ココにはタコ出てきませんね。
今年はいつ?どうして決まるの?
半夏生は具体的に何月何日かというと大概七月二日、今年(2015)も同じです。
この頃って言うとミズダコが旬でおいしい時期ですね
とっても、タコの旬で半夏生の日が決まるわけではありません。
今年はいつとするかは、古くは夏至の日から十一日目とされていたんです。
その決め方でも殆ど問題ないのですが、現代では黄経が用いられて100度になった時を半夏生としています。
夏至は黄経90度、一年で一番日照時間の長い日ですね。
その日から十日から十一日で10度進むので大概、凡そなのです。
閏年があったり、地球の傾きの変化による歳差運動があったりで、宇宙を理解するには調整が必要なのですね。
地球が丸くて、しかも回転していて、動いているのは太陽ではなく私たちの立つ地球の方だということを知らなかった昔の人が考え出した目安を、現代の天文学をもって計算してもほぼ同じだなんて素敵です。
タコを食べる由来
さあ、話は宇宙のロマンから食事に対する情熱の事に移ります。
どうして半夏生にタコを食べるかというと、タコの足の立派な吸盤のように作物が根付くことを願ってとの事。
由来はこのように言われてます
タコは低カロリーなのに栄養価の高い、現代でも注目すべき食べ物ですからね。
多くの滋養強壮ドリンクに入ってる成分のタウリンも含まれてるんですよ。
それに大分暑くなってきた季節に、食べやすいさっぱりした食材ですもんね。
半夏生の食べ物、タコ以外にも各地で様々なものがあります。
焼き鯖だったり、うとんだったり、お餅を食べる地域もあります。
いずれも農作業の疲れが癒えそうですよね。
あとがき
半夏生の由来やタコを行事食にする由来についてかきました。
いかがでしたでしたか
半夏生は農作業の節目で雨が多く一休みしてる時期!
農家が疲れを癒やすために栄養価の高いタコを食べる
ってことでした。
これは、タコが近郊で捕れる関西方面の風習であって、全国各地では鯖やうどんなど地域性に合わせた、疲労回復の食べ物があったようですよ。
日本の気候も亜熱帯のものに近づいてきている昨今
現代の仕事は十人十色ですが、皆でタコを食べて暑い夏に備えるのもいいかもしれませんね。
コメント